垂直仕立てとは?

家庭菜園のカリスマの1人、道法さんの道法スタイルをやってみます。簡単に言うと、垂直仕立てにすると生育が良くなるのだそうです。では、なぜ垂直仕立てにすると植物の生育が良くなるのか?それは、植物ホルモンが活性化するからです。
植物ホルモンには成長を促進するものと抑制するものがあります。オーキシンは成長点(新芽部分)でつくられて重力方向に移動し、根の先端に届くと新しい根が盛んに作られます。他に、結実性を高める作用があります。サイトカイニンは根の先端部分で作られます。そして、地上部に移動していきます。細胞分裂を促し、花を増やし、傷口の癒合を促します。若返りのホルモンです。エチレンは根で生成されて地上部に移動します。病気や害虫を防ぎ、熟期を促進します。ジベレリンは根で作られて地上部へ移動します。枝を伸ばして葉を大きくする働きがある元気ホルモンです。発芽促進、茎を伸長、結実と初期肥大に関わります。また、着花を阻害する働きや熟期を遅らす働きもあります。野菜の体内の窒素含量が高まるとジベレリンの量が増え、エチレンの生成が低下することがわかっています。
オーキシンは成長点で作られると重力方向に移動しますが、茎の下側の細胞が大きく伸長するため、茎は上に曲がります。枝が横や斜めになっていると、オーキシンが浪費されていまいます。枝を垂直に立てることで最大量のオーキシンが根の先端に行き、最大限の発根作用が得られます。すると、他の根から出てくるサイトカイニン、エチレン、ジベレリンも活性化することになります。

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